れい華コンビのタップダンスが愛おしい〜宝塚歌劇花組公演「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」観劇感想
ナイスワーク観てきました!
はいからさんを超えるものはもうないと思ってたけど、ナイワもれい華コンビの代表作だわ!
観る前は「この二人でブロードウェイか……」と不安だったんですが、そんなん杞憂でしたわすみません!!
楽しくて楽しくて。泣いて笑っての大忙しな公演で大満足でした。
以下、感想をつらつら。特にタップダンスのシーンについて熱く語ってます。好きいいいい。
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・まず驚いたのは、歌が苦手と言われているかれーくんと、歌と踊りも苦手な華ちゃんがこの作品でこんなにハマるとは!!声量も出てるじゃん!!喉強くなったやん!!
頑張ってるね……公演ごとに進化するコンビだよ……。
さらに二人がつむぐときめかせるしかないラブストーリーは最高に決まっているじゃん!!はいからさんで嫌というほどわかってたけど、この公演でもごちそうさんです!!
・ジミーはどーしようもないだらしない男。そんな男とといえば花男(花組の男役)なのはヅカファンの共通認識だと思うんですが笑、生粋の花男のかれーくんにぴったり。可愛い女の子たちに囲まれてご満悦な姿はカサノバでも見たなあ。先日まで誠実な塊の少尉だったのにな……。
「イェース」「Oh……」「アハーン」と言いながらくるっと軽くターンする姿がツボで。似合いすぎ。
あの派手すぎるパジャマとかさ、どこで買ったの??めちゃくちゃ似合ってるけど自分で選んだのかな。
・対して、トップ娘役ではなかなかないキャラクターのビリー。下町のごろつきで、禁酒法が定められている時代に酒の密売を生業とする肝っ玉が座ったキャラ。それを華ちゃんが生き生きと演じていた。つなぎに帽子をかぶる姿が可愛い。「ポリ公」とかなかなか娘役からは聞かない単語じゃない?笑
・ビリーは生きるために仕事ばかりで、今まで恋をしたことがなかったのに、ふと出会ってしまったジミーに(ほぼ)一目惚れ。私ももちろん一目惚れするわ!!(お前には聞いてない)
でもジミーの魅力はなんだと聞かれたら、なんだろうね笑。あんなにだらしねぇ男なのにさ……。
たぶん、今までに出会ったことのない人で、ビリーが嘘をついていてもそれを責めないおおらかなところかなあ。
・めちゃくちゃ好きなシーンは1幕終わりのスワンダフルを歌いながらのタップダンス!
初めて会った時、泥酔していたジミーはビリーと踊っていたのを忘れてるんだよね。ビリーにとってそれは大切な思い出なのに。ジミーはひどいやつだ。
でも愛を確かめ合った翌日、初めてする恋に不安になるビリーに対して、ジミーはスワンダフルを歌いながらのビリーと出会えて好きになった喜びを訴えかける。そこにビリーも歌声をのせて、二人はタップダンスを踊り始める。
このシーンがさ〜〜〜〜!!!!最高なんですよ!!!!
最初は音数や振りが小さいけど、どんどん二人が共鳴して高まってくると振りやリズムが激しくなるのがいい。恋が盛り上がる二人の気持ちをよく表しているの。
同じフリをしているけど、かれーくんジミーは持ち前の優雅さとともに「ビリーが好き!愛おしい!」と全身で表現してる。荒っぽくなくてスマート。上半身がブレない。
華ちゃんは「私も負けないぞ」とちゃきちゃきな感じで、こんな気持ち(恋、ときめき)は初めてという思いそのままに踊っていて、めちゃくちゃ心躍る。心躍るというのはこのことか。
特に階段駆け上がるところで、ダンスが得意なかれーくんジミーが苦手な華ちゃんビリーに教えて(教えるというより、「これやってみて!楽しいよ!」と語りかけてる)、二人でどんどん高まるのがいい。踊り場で踊るのも素敵。
本家ブロードウェイはたぶんタップダンスがないから宝塚オリジナルだと思うんだよね。かれーくんの持ち味を生かした演出で原田先生ありがとう……早くショーやろうよ……
終始、二人ともすっっごく笑顔で嬉しそうで、かれーくんは華ちゃんのことをずっと見つめてるし、勢いよく回るはなちゃんをしっかり支えて、華ちゃんもかれーくんについていく姿というか信頼感がたまらん!!!!
好きという気持ちが溢れてるタップダンスだよ〜〜!!舞台いっぱい使って踊りまくってるしさ。
てかさ、あんなに踊ってるのに足を動かしてるのに顔をめちゃくちゃ寄せたりしてよくぶつからないなすごい。ずっと笑顔なの。ほんとーーにずっと笑顔。
さらに片手をポッケに突っ込んでクールにタップするかれーくんはなんなの??こんなの朝飯前ですが?みたいなタップダンス……………………
このタップダンスを堪能してると感動して泣いちゃうんですよね。そんな時に突然あの方が登場すると鼻水吹き出しちゃうw
・他のキャラクターもみんな魅力的。次回作が楽しみだ。華ちゃんの退団はめちゃくちゃ寂しいけど、最後まで応援します。